『兇人邸の殺人』感想・あらすじ解説｜恐怖と本格ミステリーが融合した衝撃の第3弾！

📚あらすじと書籍紹介

廃墟テーマパークにそびえる奇怪な屋敷。
そこに入ったが最後、
姿を見ることは二度とない。

シリーズ累計140万部！！
『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾
綾辻行人×今村昌弘　特別対談を収録

“廃墟遊園地”に建つ奇怪な屋敷「兇人邸」。班目機関の研究資料を探すグループとともに、深夜そこに侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは無慈悲な首斬り殺人鬼だった。同行者が次々と惨殺され、比留子は行方不明になってしまう。絶体絶命の状況下で葉村は比留子を見つけ出し、謎を解いて生き延びることができるのか。『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。対談＝綾辻行人・今村昌弘

Amazonより

👥 主な登場人物

• 葉村 譲（はむら ゆずる）
  本シリーズを通しての語り手であり、神紅大学ミステリ愛好会の会長。探偵役・剣崎比留子と共に、数々の事件に巻き込まれてきた常識人。本作では、傭兵たちとともに「兇人邸」へ潜入し、再び命懸けの事件に挑むことになります。

• 剣崎 比留子（けんざき ひるこ）
  神紅大学文学部の女子大生で、事件を“引き寄せる体質”を持つ天才探偵。どんな状況でも冷静にロジックを組み立て、暴力と混沌の中で真実を導き出します。本作では、「暴力の怪物」と「知略の怪物」という二つの脅威に立ち向かうことになります。

• 成島 陶次（なるしま とうじ）
  成島ISM西日本の社長。班目機関の元研究者・不木玄助の“ある研究成果”を求めて兇人邸へ。葉村と比留子を雇い、危険な探索チームを結成します。

• 裏井（うらい）
  成島の秘書であり、常に冷静沈着な男性。物語の序盤では成島と共に登場しますが、彼の“正義感”が思わぬ行動へと繋がっていきます。

• 不木 玄助（ふぼく げんすけ）
  班目機関の元研究者。兇人邸に隠された“禁断の研究成果”の中心人物。彼の残したものが、物語の根幹に関わります。

• ケイ
  過去編で登場する重要人物。家族を守るためにある決断を下し、後に“巨人の正体”と深く関係する存在となります。

• 剛力 京（ごうりき きょう）
  冒頭のモノローグの語り手として登場し、読者を翻弄するミスリードの要。彼の語りが事件の“真実”を曖昧にし、後半で衝撃の再構成が待ち受けています。

• 雑賀 務（さいが つとむ）
  兇人邸の使用人。

• 阿波根 令実（あわね れみ）
  兇人邸の使用人

• 傭兵たち
  ボス・アウル・アリ・コーチマン・チャーリー・マリア・グエンヴァンソン

💡推しポイント

• 👻 恐怖とミステリーの融合！
  この作品、ただの推理小説と思ったら大間違いなのだ！ホラーとミステリーが見事にブレンドされていて、「首斬り殺人鬼」の登場シーンなんて心臓バクバクぴよ…！でも怖さの中にも、ちゃんと“謎”がある。読者は恐怖と知的興奮、両方を味わえる最高の一冊なのだ！

• 🧠 仕掛け満載のプロットと衝撃のクライマックス！
  「兇人邸の殺人」は、緻密に張り巡らされた伏線と、誰も予想できない展開がドカーンとくるのだ！ただのホラーでは終わらず、最後にすべてが繋がる感覚はまさに“快感”。読めば読むほど、新しい発見があるぴよ！

• 🏢 閉ざされた“兇人邸”の圧倒的緊張感！
  舞台は廃墟テーマパークの中にある屋敷「兇人邸」。もうね、空気がピリピリしてるのだ…。逃げ場のない状況で次々と起こる事件、誰を信じればいいのかもわからないスリル。読者も一緒にサバイバルしてる気分になるぴよ！

• 🕵️‍♂️ 葉村＆比留子コンビの進化！
  語り手・葉村と探偵・剣崎比留子のコンビは今回も健在！ただの“探偵と助手”ではなく、互いに信頼し合いながらも違う視点を持つ関係がいい味出してるのだ。生き延びるための頭脳戦と感情のぶつかり合いが、この物語のもうひとつの見どころぴよ！

🐧なぞ九郎のひとこと

なぞ九郎のひとこと：

いやぁ〜、これは“恐怖”と“推理”の融合実験なのだ！ 大鉈を振るう異形の巨人が現れた瞬間から、空気が一変ぴよ。 ページをめくるたびに血の気が引いていく…でもその裏で、緻密に張り巡らされた謎が静かに動いてるのだ。

閉ざされた兇人邸という監獄のような建物で、怪物の気配に怯えながらも論理を武器に挑む——。 この“極限状況での推理”こそ、本作の真骨頂ぴよ！

そして何より、登場人物たちの心理の揺らぎや、重ねられたテーマの奥深さ…。 読み終えてもなお、「もう一度最初から読み返したい」と思わせるほどの完成度なのだ。 ホラー×本格ミステリの理想形、ここに爆誕ぴよ！

🎯こんな人におすすめ！

• 🔪 クローズドサークルミステリが好きな方
  本作は、閉ざされた屋敷で殺人が起こる「クローズドサークル」形式の王道ミステリぴよ。舞台は、廃墟となったテーマパーク内の奇怪な屋敷「兇人邸」。外界との連絡が断たれた中で、逃げ場のないサバイバルと謎解きが繰り広げられるぴよ。

• 😱 パニックホラーのスリルを味わいたい方
  首斬り殺人鬼が出現する場面は、まるで海外パニックホラーを思わせる迫力ぴよ。襲い来る恐怖と、同時進行で進む推理の緊張感がクセになるのだ。「怖いのに止まらない」――そんな読書体験を求める方にぴったりぴよ！

• 🧠 緻密なプロットに挑戦したい方
  館の構造は複雑で、トリックも多層的ぴよ。何度も「え？」と立ち止まるほど緻密に組み上げられていて、読み応えは抜群。複数の殺人事件を論理的に解き明かす“困難の分割”を楽しみたい方におすすめなのだ。

• 🤝 比留子と葉村コンビのファンの方
  『屍人荘の殺人』シリーズ第3作目として、二人の信頼関係がより深く描かれているぴよ。絶望的な状況の中でも互いを信じ、立ち向かう姿はまさにシリーズ屈指の名シーンぴよ！

📝まとめ

『兇人邸の殺人』は、ホラーと本格ミステリーの境界線を超えた、今村昌弘さん渾身の一作ぴよ。閉ざされた屋敷「兇人邸」を舞台に、首斬り殺人鬼による恐怖と、緻密な論理による推理が見事に融合しているのだ。

ただ怖いだけじゃない。キャラクターたちの心理戦、比留子と葉村の信頼関係、そして読者の予想を何度も裏切る展開――そのすべてが計算し尽くされているぴよ。

シリーズのファンはもちろん、「次に読む本格ミステリーを探している人」にも強くおすすめできる一冊なのだ！📘✨