
今回は『名探偵、再び』を紹介するぴよ!学園を舞台にした短編連作、本格ミステリー要素がぎゅっと詰まってるのだ。

タイトルからして「ホームズ」っぽさを感じますね。4話構成の短編集で、それぞれの謎が楽しめるとか。

そうそう!「消えたポラロイド」から「密室毒薬遊戯」まで、どれも読み応え抜群。最後のオチもインパクト大なのだ。

ホームズ好きや学園ミステリー好きには刺さりそうですね。さっそく詳しく見ていきましょう!
📚あらすじと書籍紹介
私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大伯母がいた。数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくなってしまった……。
悪意が去ったあとの学園に入学し、このままちやほやされて学園生活を送れると目論んでいた翔の元へ、事件の依頼が舞い込んだ。どうやってこのピンチを切り抜けるのか!?Amazonより
作 者:潮谷 験
出版社:講談社
発売日:2025年4月16日
👥 主な登場人物
- 時夜 翔(ときや しょう)
私立雷辺女学園に通う高校2年生で、本作の主人公兼語り手。名探偵として名を馳せた大叔母・時夜遊の姪孫。父の探偵事務所が倒産し、遊の功績による学費免除を受けて学園に入学する。「名探偵の末裔」という虚名を逆手に取り、学園生活を送ろうとする。
- 水間 静香(みずま しずか)
翔の同級生でルームメイト。新聞部の副部長で、翔にとって最も身近な友人のひとり。
- 小花 早季(おばな さき)
翔の後輩で美術部所属。人懐っこい性格で、翔にとって癒やしの存在。
- 真舟 奏子(まふね かなこ)
翔たちが暮らす寮の寮長であり、カウンセラーも務める。学園内の人間関係をまとめる役割を担う。
- 蛾尾 由姬(がび ゆき)
美術教師で美術部顧問。生徒たちの創作活動を支える存在。
- 地原 錠(ちはら じょう)
翔の伯父で、県警捜査一課の主任刑事。翔を見守る立場であり、物語にも深く関わる。
雷辺女学園の過去の人物
- 時夜 遊(ときや ゆう)
翔の大叔母で、かつて「名探偵」として学園に名を馳せた人物。警察も助言を求めるほどの存在だったが、30年前に学園の悪を操っていた理事長Mと滝で対決し、共に命を落としたとされる。
- M(エム)
雷辺女学園の「大犯罪者」。30年前、時夜遊と対峙し、滝で共に亡くなった。物語の終盤で、翔が交流していた「亡霊」は遊ではなくMであったことが判明。翔を利用し、真舟を排除しようと画策していた。
📖 本作は全4話+ラストの短編連作
名探偵のフリをして学園での事件に挑む翔。どの話も「短編だけど一冊の長編のように」つながっていて、読みごたえバッチリぴよ!
🖼️ 消えたポラロイド
大浴場で撮られたポラロイド写真が奪われ、脅迫事件に発展!翔は相談を受けるけど、実は大叔母との奇妙な因縁も浮かび上がってくるのだ…。推理フェーズがしっかりしてて「なるほど!」って唸らされる一編ぴよ。
🎨 悪王の死
美術室で傷害事件発生!現場に残されたのは、なぜか裏返しのイーゼル。翔のロジカルな推理も冴えるけど、それ以上に新聞部の水間静の自由すぎる動きが事件をさらにかき回すぴよ。
👣 無意味な足跡
新聞部の合宿先で、不可解な足跡が残された現場に遭遇!この「足跡の謎」がカギになる本格派ミステリーなのだ。翔と警察官の伯父との関係性も掘り下げられていて、読み応えあるぴよ。
☕ 密室毒薬遊戯
応接室でお茶を飲んでいた一人が倒れる!なんと毒を盛られていたぴよ😱さらに脅迫の連絡も届いて、一気に緊迫感マシマシ。「まさかそんな真相が…!」と驚かされる、凝ったトリックが光る一編なのだ。
🎭 ラストの展開
シリーズの最後には、犯人の動機や全体の真相がガッツリ回収!翔の「姑息な面」がむき出しになったり、登場人物たちのクセ強なやり取りが炸裂したり…。読者から「やられた!」と絶賛される締めくくりになっているぴよ。
💡推しポイント
- 😙 主人公とストーリーの魅力
主人公・時夜翔は、名探偵の血を引く……って言われてるけど、実際はそこまで名探偵じゃないぴよ。大叔母・時夜遊のおかげで「名探偵の末裔」なんて肩書きをゲットして、学費も免除で学園ライフ満喫!でも実際は、ずる賢く立ち回って名誉を守ろうとする俗物キャラ。このギャップがクセになるのだ!🤣
- 🤩 読み応えのあるミステリー
『名探偵再び』は、雷辺女学園を舞台にした短編連作。それぞれの事件がテンポよく展開して、ポップに読めちゃうのに、中身はしっかり本格ミステリ。潮谷験さんの伏線の張り方やキャラ配置が絶妙で、ラストまで飽きさせないぴよ。特に最終話、犯人の動機が明かされる瞬間は…「やられた!」って叫びたくなるレベルぴよ😱✨
- 😊 予想を裏切る展開
読者の多くが「最後のオチでひっくり返った!」と驚いているのもポイント。ミステリーならではのドキドキ&驚愕の快感をたっぷり味わえる一冊なのだ📖
🐧なぞ九郎のひとこと

ホームズファンにはたまらんオマージュだらけなのだ!🕵️♂️ 「犯罪者のイニシャルがM」とか、ニヤッとできる小ネタが散りばめられてて、マニア心をくすぐられるぴよ。
謎解きの難易度も「むずかしすぎず、やさしすぎず」で絶妙バランス。短編連作だから、サクサク読めて「1話で事件が解決!」の心地よさがクセになるのだ📖✨
そしてキャラの掛け合いも最高! 名探偵のフリを必死で守ろうとする翔と、それを支える助手ポジのキャラ。この関係性があるから、事件がぐんと面白くなるのだ。
もちろん、一部の本格ミステリーマニアからは「粗もある」って声もあるけど…ライトミステリーとして楽しむなら十分すぎる完成度ぴよ。 読み終わったら「これはシリーズ化してほしい!」って思っちゃうはずなのだ😊
🎯こんな人におすすめ!
- ミステリーで驚きたい人
最後のどんでん返しに衝撃を受けること間違いなしぴよ。
- 学園ミステリーが好きな人
ポップで読みやすい文章の中に、しっかりとした本格ミステリー要素がぎゅっと詰まってるのだ。人が亡くなる事件もあるけど、ユーモアもあって若い読者でも安心して楽しめるぴよ。
- ひねくれた探偵が好きな人
名探偵っぽく振る舞いながらも他力本願で事件を解決しちゃう主人公。ずる賢さと人間臭さがクセになるぴよ!
- シャーロック・ホームズの世界観に惹かれる人
作中には「ホームズ」を連想させる要素がちりばめられていて、ホームズファンなら「おっ」と思える場面があるのだ。
- 本格的な謎解きを楽しみたい人
足跡トリック、密室毒殺、脅迫事件など、多彩なミステリー要素がてんこ盛り! 本格派も満足できるぴよ。
📝まとめ
『名探偵、再び』は、学園という舞台で繰り広げられる4つの事件を軸にした連作短編集なのだ。
ユーモアのある文体で読みやすいけれど、事件の仕掛けや謎解きは本格派。しかも最後には「えっ⁉」と驚く展開が待ってるぴよ。
ひねくれた名探偵と周囲のキャラたちが織りなす掛け合いも楽しく、ミステリ初心者からベテラン読者まで楽しめるバランスの良さが光る一冊。
「気軽に読めるのにガッツリ驚けるミステリーを探してる人」には、ぜひ手に取ってほしいぴよ!