『魔眼の匣の殺人』考察＆感想｜予言×本格ミステリーの衝撃！今村昌弘が描く究極の論理とどんでん返し｜｜真実は本の中に

なぞ九郎：
山田ぁぁ！今度の事件は“予言”がテーマだぴよ😱🔮
「あと二日で四人死ぬ」って言われたら、もう眠れないのだ…！

山田：
クローズドサークル×予言──これは一筋縄じゃいかないな。
非論理的に見えて、すべてが論理で説明される…まさに「魔眼」だ。

なぞ九郎：
予言か、偶然か、それとも必然か――🤔
どこまでが“真実”で、どこからが“錯覚”なのか…読み終えても震えるのだ。

Contents

📚あらすじと書籍紹介
👥 登場人物
💡推しポイント
🐧なぞ九郎のひとこと
🎯 こんな人におすすめ！
📝 まとめ
- 📚 関連記事もよんでみるぴよ

📚あらすじと書籍紹介

元研究施設に閉じ込められた11人。
ーーこの中で4人死ぬ。
“死の予言”は成就するのか。
シリーズ累計120万部　『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾

デビューから2作連続、ミステリランキングを席捲!!
『本格ミステリベスト10』2020年版　国内ランキング　第2位
『このミステリーがすごい！』2020年版国内編　第3位
〈週刊文春〉ミステリーベスト10　2019年　国内部門　第3位

その日、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子を含む9人が、人里離れた班目機関の元研究施設“魔眼の匣”を訪れた。その主であり、予言者として恐れられている老女は、来訪者に「あと二日のうちに、この地で４人死ぬ」と告げた。施設と外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り48時間、二人の予言に支配された匣のなかで、葉村と比留子は生き残って謎を解き明かせるか?!　ミステリ界を席捲した『屍人荘の殺人』シリーズ第２弾。

Amazonより

書籍紹介

作　者：今村　昌弘

出版社：東京創元社（文庫本）

発売日：2022年8月12日

📖 『魔眼の匣の殺人』

「予言」という非科学的な設定を正面から扱いながら、最後にはすべてが理屈で説明される──まさに“特殊設定×論理派”の理想形なのだ。
読者が「屍人荘」を超えるものを期待しても、その期待を軽々と超えてくる完成度。「Why」と「How」の両方に明確な答えがあり、伏線の張り方も美しい。特にサキミの正体が明かされた瞬間、なぞ九郎も「そう来たかぁ！」と唸ったぴよ。

▶ Amazonで詳細を見る

👥 登場人物

葉村譲（はむらゆずる）
神紅大学経済学部の1回生で、本作の主人公。ミステリ愛好会の会長を務めており、班目機関の調査のために剣崎比留子と共にW県I郡旧真雁地区を訪れます。探偵役・比留子のサポート役として事件に挑みます。

剣崎比留子（けんざきひるこ）
神紅大学文学部の2回生で、ミステリ愛好会所属。殺人事件に遭遇しやすい特異体質を持つ“探偵役”として知られています。冷静沈着で頭脳明晰、葉村と共に謎へ立ち向かいます。

十色真理絵（とじきまりえ）
高校2年生の少女で、未来を見通す“予知の絵”を描く能力者。彼女の存在が「魔眼の匣」の秘密と深く関わっていきます。

茎沢忍（くきざわしのぶ）
高校1年生で十色の後輩。おとなしい性格ながらも、事件の真相に大きく関わる存在。

王寺貴士（おうじたかし）
容姿端麗で物腰柔らかな会社員。一見完璧な人物のように見えるが、彼の言動にはどこか違和感が……？

サキミ
「魔眼の匣」と呼ばれる施設に暮らす老女。“予言者”として恐れられており、葉村たちに「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と予言します。

師々田巌雄（ししだいわお）
社会学が専門の大学教授で、50代の男性。気難しい性格。

師々田純（ししだじゅん）
巌雄の息子。小学生。

朱鷺野秋子（ときのあきこ）
「魔眼の匣」のある地域の元住民で、真っ赤な出で立ちで20代半ばくらいの女性。

臼井頼太（うすいらいた）
オカルト雑誌『月刊アトランティス』の編集者であり記者。

神服奉子（はっとりやすこ）
予言者であるサキミに仕える女性で、サキミの世話を約5年前からしている。白装束を身につけ、日本画に出てくる幽霊のような雰囲気を持っていいる。年齢は30歳前後。

💡推しポイント

🔮 予言vs論理！未知と知の対決
「あと2日で4人死ぬ」──そんな予言、信じられるかぴ？でも『魔眼の匣』では、その“非現実”が“現実”に迫ってくるのだオカルトとロジックが正面衝突する展開、読者も「未来」を信じたくなるほどゾクゾクするのだ！

📚 読む手が止まらないリーダビリティ
葉村くんと比留子さんの会話テンポが最高で、ページがどんどん進むのだ。しかも後半の衝撃展開、叙述トリックの鮮やかさに「えっ!?」と声が出るレベル。一度読み終えたら、すぐ最初から読み返したくなるやつぴよ！

👥 孤立無援のクローズドサークル！
“魔眼の匣”という不気味な施設、唯一の橋は炎上、外界から遮断──まさに王道ミステリーの密室舞台ぴ！そんな中で、冷静な比留子さんと真っ直ぐな葉村くんのコンビが光るのだ。論理と信念のバランス、これぞ名探偵と助手の黄金コンビぴよ！

📖 『魔眼の匣の殺人』

▶ Amazonで詳細を見る

🐧なぞ九郎のひとこと

なぞ九郎のひとこと：

う〜む、『魔眼の匣の殺人』は「予知能力」なんてミステリーの天敵みたいな題材を、よくもまあここまで論理でねじ伏せたものだぴよ。「予言」という非科学的な設定を正面から扱いながら、最後にはすべてが理屈で説明される──まさに“特殊設定×論理派”の理想形なのだ。

しかもだぴ！読者が「屍人荘」を超えるものを期待しても、その期待を軽々と超えてくる完成度。「Why」と「How」の両方に明確な答えがあり、伏線の張り方も美しい。特にサキミの正体が明かされた瞬間、なぞ九郎も「そう来たかぁ！」と唸ったぴよ。

さらにミスリードの技術も職人技ぴ。予言の“信憑性”を強調して、読者をそっち方向に思考誘導しておいて、実は──という構造。完全に作者の掌の上なのだ。

比留子さんと葉村くんのコンビも相変わらず冴えてて、閉ざされた舞台の中で人間ドラマが濃い。名前の響きまでキャラに合ってるの、作者の設計力すごすぎぴよ……。

この作品、まさに「理詰めで奇跡を暴く」タイプのミステリー。読後、タイトルの“魔眼”の意味を噛みしめたとき、きっと誰もが静かに鳥肌立つぴ。

🎯 こんな人におすすめ！

🧠 論理でオカルトを斬りたい本格派の方
「予言」なんて非科学的な題材を、これほどまでに理屈で切り込めるとは……！『魔眼の匣の殺人』は、“超常×論理”という相反する要素を見事に融合させた傑作ぴよ。手がかりを一つひとつ追いながら、探偵たちと一緒に推理できる本格ミステリーが好きな人にはたまらないはずぴ。