新NISA

SBI証券と住信SBIネット銀行を連携させよう

SBI証券の口座を解説する時に”住信SBIネット銀行の口座開設を
するか、しないか”聞かれます。
住信SBIネット銀行の口座開設って必要なの??って思いませんでしたか。

私もSBI証券で口座を開設した時、投資をするだけなら
SBI証券の口座だけで充分なのではと感じていました。

今回は住信SBIネット銀行の口座開設のメリットとSBI証券との連携の仕方を紹介します。

SBI証券の口座と住信SBIネット銀行の口座を連携させることで
普通預金金利がアップしたり、資金移動が効率的になるというメリットがあります。

現在、SBI証券の口座を持っているが、住信SBIネット銀行の口座を開設していない方、
これからSBI証券の口座を開設しようと検討している方はぜひ見てください。

SBI証券利用者が住信SBIネット銀行の口座開設をするメリット

投資するだけならSBI証券の口座だけで充分です。
しかし、SBIハイブリッド預金を利用したいという方は住信SBIネット銀行の口座も
必要になるでしょう。

SBIハイブリッド預金はSBI証券で金融商品を買うためのお金を入れておくための、
もう1つの銀行口座」
というイメージです。

円普通預金(代表口座)とは区別して管理されます。

円普通預金(代表口座)からお金を移動する(振り替える)ことで、SBIハイブリッド預金にお金が入ります。このお金を使って、SBI証券で金融商品の取引をすることができます。

SBIハイブリッド預金利用時、SBI証券で取引を行うと下表のようになります。

SBI証券でお金を”支払う”場合(金融商品の購入等)自動的にSBIハイブリッド預金から支払われる。
SBI証券でお金を”受け取る”場合(親友商品の売却、配当金の受取等)受け取ったお金が、自動的にSBIハイブリッド預金に移動する。
※ただし、SBIハイブリッド預金をクレカ積立の引き落とし口座に指定することは
できませんので、ご注意ください。

普通預金からSBIハイブリッド預金に移動した(振替えた)お金は、SBI証券で金融商品
(株や投資信託、債券など)を購入するために使えます。
(上の画像は、100万円で株式を購入した場合のイメージ図です。)

逆にSBI証券口座で金融商品を売却するなどしてお金を受け取ると、
受け取ったお金は自動的に移動して、SBIハイブリッド預金に入ります。
(上の画像は、50万円で株式を売却した場合のイメージ図です。)

金利が10倍になる上に、毎月利息がもらえる

ハイブリッド預金に入金したお金には年0.01%という高金利が適用されます
住信SBI銀行や一般的な銀行の普通預金金利である年0.001%と比較すると、
なんと10倍高い水準です。

SBIハイブリッド預金のもう一つの特徴として、利払いが毎月行われるというものも
あります。一般的な銀行では利払い日は年2回が主流ですが、
SBIハイブリッド預金は毎月第三土曜日に利息が計算され、
その利息が翌日に入金される仕組みになっており、毎月利息を得ることができるのです。

しかも、このサービスはSBIの証券と銀行の口座を連携させるだけで利用できるので、
投資だけでなく貯金もしたい人はもちろん、株式投資に全く興味がない人でも
証券口座を同時開設しておくメリットがあります。

2023年10月31日現在100万円未満100万円以上
円普通預金0.001%0.001%
SBIハイブリッド預金0.010%0.010%

資金移動が楽

SBIハイブリッド預金は、投資用と貯蓄用の両方を兼ねられる上に、
資金移動が楽な口座です。

住信SBIネット銀行には、他行口座から住信SBI口座への入金を自動かつ手数料無料で
行ってくれる「定額自動入金サービス」があります。
そしてさらに「定額自動振替」というサービスで、住信SBI口座からハイブリッド預金への
振り替えを自動かつ手数料無料で行ってくれます。

例えば、会社の指定で給与振込口座は変えられない場合でも、
最初にこの2つの設定を有効にしておきさえすれば、
毎月決まった金額を自動でハイブリッド預金に移すことができ、
さらにその預金には0.01%の利息がついてくれるという仕組みです。

入金する手間を省くことができるのはもちろん、ハイブリッド預金に用意されたお金は
いつでも投資に利用できるので、例えばSBI証券でつみたてNISAを利用する場合でも、
積み立て用の資金を口座に用意するのを忘れてしまって投資できなかったといったミスも
防ぐことができます

また出金に関しても、SBIハイブリッド預金から普通預金への振り替えも同様に
手数料無料かつインターネット上で完結できるため、
手間を感じる部分がほとんどありません。

米国株の取引コストが下がる

米国株取引を始めたい人にとっても、住信SBIネット銀行の口座を開設するメリットが
あります。SBI証券ではなく住信SBIネット銀行で両替すれば、
1ドルあたりの両替コストは25銭から6銭になるからです。

為替手数料とは、米国株を買うために円をドルに両替する際に発生する手数料です。
米国株の取引手数料とは別途に発生します。

ドルを調達する方法には円貨決済と外貨決済がありますが、
外貨決済なら取引のたびに手数料が発生しないのでコストが低い上に、
住信SBIネット銀行を利用すると本来は25銭かかる手数料が6銭になります。

メリットデメリット
円貨決済・証券会社がドルを調達してくれるので手間がかからない・ドルを持っていなくてもすぐに米国株が買える米国株を売買するたびに手数料をが発生する
外貨決済・取引のたびに手数料は発生しないので取引コストが低い・住信SBIネット銀行なら6銭でドルに両替できる自分自身でドルを調達するので手間がかかる

仮に「米国株を現物で1000ドル分購入して、しばらくしてから売却した場合」の
為替手数料を計算してみましょう。

10,000ドルを住信SBIネット銀行にて外貨決済で用意した場合の為替手数料は
10,000ドル×6銭=600円です。

一方で、SBI証券で外貨決済した場合の為替手数料は10,000ドル×25銭=2,500円が
かかります。もし円貨決済した場合は売却時にも為替手数料が発生するので、
為替手数料は外貨決済の倍の5,000円です。


為替手数料コストの低さ
SBI証券で円貨決済する場合5,000円
SBI証券で外貨決済する場合2,500円円貨決済より2,500円安い
住信SBIネット銀行で外貨決済する場合600円SBI証券の円貨決済より4,400円安い

何度も売買して取引額が大きくなることにより、
為替手数料も無視することが出来なくなるので、
あらかじめ住信SBI銀行で外貨に両替し、SBI証券へ入金するのがおすすめです。

ATMも無料で使える

SBIハイブリッド預金を利用していると、住信SBIネット銀行が提供する
スマートプログラムの対象となり、その恩恵としてATM利用手数料と振込手数料が
無料になるサービスが付いてきます。

スマートプログラムには1~4までのランクがあり、
上位のランクになるほどそれぞれの無料回数が増えます。
基本ランクである2でさえそれぞれ月5回まで無料となっており、
ありがたいサービスといえるでしょう。

1ヶ月あたりATM利用手数料の無料回数他金融機関への振込手数料の無料回数
ランク420回20回
ランク310回10回
ランク25回5回
ランク12回1回

ワンランク上のランク3であれば、無料回数はそれぞれ月10回となりますが、
その達成条件も決して難しいものではなく、十分に目指せる範囲です。

住信SBIネット銀行とSBI証券を連携させるデメリット

「ハイブリッド預金」はクレカ引き落とし口座にできない

SBIハイブリッド預金は普通預金口座と証券口座の中間に位置する特殊な立ち位置になり、
少々独立した存在になっているため、クレジットカードの引き落としや各種料金の
引き落とし先として指定することができません

もしもSBIハイブリッド預金に預けているお金をクレジットカードなどの引き落としで
使いたい場合には、SBIハイブリッド預金から普通預金口座へと出金する必要があり、
その手間の部分はデメリットといえるでしょう。

ただし出金に関しては、Web上で完結させることが可能なため、
大きな手間にはなりません。

二つのパスワードを管理しないといけない

SBIハイブリッド預金を利用するためには、SBI証券と住信SBIネット銀行それぞれの口座を
持つ必要があり、さらにそれぞれインターネット専用サービスであるため、
利用にはユーザーネーム(ID)とパスワードが必要になります。

またこうしたパスワードはセキュリティーの観点から、推測されやすいものにしたり
目に付く場所で保管したり、複数のサービスで同じものを使ったりするのは
推奨されません。そのためパスワード管理がどうしても煩雑になりがちで、
仮に忘れてしまった場合は再発行をする手間が掛かってしまいます。

これらを正しく管理していく手間は、地味ながらもデメリットといえます。

SBIハイブリッド預金の始め方

SBIハイブリッド預金を設定する

SBI証券の口座開設が完了したら、SBIハイブリッド預金の設定をおこないます。
SBIハイブリッド預金とは、SBI証券と連携した円預金です。
住信SBIネット銀行の口座開設後に設定できます。

住信SBIネット銀行のマイページにログインして「商品・サービス」のタブから、
SBIハイブリッド預金をクリックします。

SBIハイブリッド預金の詳細が表示されるので、画面の下部にある「お申込み」ボタンを
クリックしましょう。

「住信SBIネット銀行の口座をお持ちですか?」
「SBI 証券の口座をお持ちですか?」と尋ねられます。
すべて「持っている」を選択すると、ボタンが表示されるのでクリックしてください。

「SBIハイブリッド預金 規定同意」が表示されるので内容を確認後、
下部にある「WEB取引パスワード」を入力します。

同意するとクリックすると、連携完了です。SBIハイブリッド預金が利用可能となります。

住信SBIネット銀行からSBIハイブリッド預金を申し込む

SBI証券と住信SBIネット銀行それぞれの口座を開設できたら、
次に住信SBIネット銀行のWebサイトからSBIハイブリッド預金の申し込みを行い、
その後SBI 証券のWebサイトでSBI 証券のユーザーネームとパスワードを入力し、
SBIハイブリッド預金の利用開始手続きを行えば完了です。

ちなみにSBI 証券の口座を既に持っており、SBI証券経由で住信SBIネット銀行の
口座開設を進めた場合、必要情報入力の過程でSBIハイブリッド預金も申し込むことが
できます。そこで申し込みをしておけば、住信SBIネット銀行の利用開始と合わせて
SBIハイブリッド預金も使うことができるようになります。

SBIハイブリッド預金に入金する

ハイブリッド預金に入金をする方法は以下の2種類があります。

  1. 住信SBIネット銀行への入金(ATMまたは振り込み)
  2. SBI 証券への入金

住信SBIネット銀行へ入金した場合、改めて住信SBIネット銀行のWebサイトにログインし、
普通預金からSBI ハイブリッド預金へ振り替えをすることで、
SBIハイブリッド預金に入金することが可能です。

SBI証券への入金方法は以下の通りです。

  • 即時入金
  • リアルタイム入金
  • 振替入金(ゆうちょ銀行)
  • 銀行振込

4つの中で即時入金は振込手数料が無料で、証券口座に即時反映されます。
24時間利用可能なので、好きなタイミングで入金できます。

ユーザーネームとパスワードを入力してマイページにログインすると、
入金ボタンが表示されているので、クリックします。
以下の銀行口座から住信SBIネット銀行を選択しましょう。

取引金額と取引パスワードを入力して、振込指示をクリックすると入金完了です。
他の証券会社もSBI証券と同じような方法で入金できます。
入金後の金額が反映されたかどうかは、口座管理ですぐに確認できます。

SBI証券に入金をした場合は、特に操作をしなくても翌営業日または翌々営業日に自動で
SBIハイブリッド預金へ振り替えられます。

SBI証券と住信SBIネット銀行の違いは?

株式会社SBI証券が運営するSBI証券と、住信SBIネット銀行株式会社が運営する
住信SBIネット銀行は、それぞれ券会社と銀行という違いがあります。

証券会社とは株式や債券などの投資の取引を仲介する会社のことで、

銀行とは預金者から預かったお金を管理したり、
個人や企業にお金を貸したりする会社のことです。

証券会社では証券口座、銀行では銀行口座を開設できますが、
それぞれの口座は役割が異なります

証券口座は購入した株などを預けることができるもので、
現金の預け入れや払い戻しもできますが、
銀行のような振り込みや公共料金の自動引き落としなどはできません。

銀行口座は給与振り込みや公共料金の自動引き落とし、
クレジットカード決済の引き落とし、お金の引き出しや振り込みなどに対応しており、
株の購入などには対応していません。

証券口座のお金を移動させるためには、証券口座開設時に指定した銀行口座を通じて
入出金依頼しなければならないため、
連動性の高い証券口座と銀行口座を開設することをおすすめします

SBI証券と住信SBIネット銀行はSBIグループ企業であり、
SBIハイブリッド預金をはじめとする連携サービスを提供しているため、
便利に活用することができます。

まとめ

SBI証券の口座を開設している人は、住信SBIネット銀行の口座を開設することを
おすすめします。

口座開設のメリットは以下の4点でしたね!!

SBIハイブリッドのメリット

①金利が10倍になる

②資金移動が楽

③米国株の取引コストが下がる

④ATMも無料で使える

SBI証券と住信SBIネット銀行の連携を完了させたら

NISAで購入する銘柄選定と金額設定です。
次回はNISAで積立の設定方法とおすすめ銘柄の紹介をしようと思います。

この記事を最後まで読んで頂いて本当にありがとうございました。

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