✍️読書記録

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』感想|裏染天馬が挑む、学園ミステリ短編集の真夏の謎!

なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
山田ぁ……なんだか変なのだ。
どの屋台で買い物しても、お釣りが全部“五十円玉”なのだ🪙💦
まるで、風ヶ丘の夏祭りに“誰かの意思”が紛れ込んでるみたいぴよ。
山田アイコン
山田:
……五十円玉の連鎖。偶然じゃないな。
金の流れを追えば、きっと“真実”にたどり着く。
裏染天馬がいたら、きっと笑って言うだろう——「それもまた、論理だよ」ってな。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
夏の夜に輝く五十円玉が、真相への鍵──🔍✨
これは“お祭りロジックミステリ”の幕開けなのだ!

📚あらすじと書籍紹介

“若き平成のエラリー・クイーン”が日常の謎に挑戦!
教室、学食、部活、そして夏祭り。高校生も日常は不思議で満ちている

夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物してもお釣りに五十円玉が含まれるのはなぜ? 名作『競作 五十円玉二十枚の謎』をモチーフに挑んだ表題作ほか、“若き平成のエラリー・クイーン”が日常の謎に挑戦。学食のすぐ外に放置されていたどんぶりの謎を鮮やかに解く「もう一色選べる丼」、吹奏楽部内でのトラブルを描く「針宮理恵子のサードインパクト」、さらに天馬の妹・鏡華の華麗な謎解きを加えた全5編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続くシリーズ第3弾は、痛快推理連作集。
解説=村上貴史

Amazonより

書籍紹介

作 者:青崎 有吾

出版社:東京創元社

発売日:2017年7月20日

📖 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』

今度は「日常の謎」連作短編集なのだ!夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。そこで渡されたお釣りが全部五十円玉だった!?さらに学食の丼に一口だけ違和感があったり──。 誰も気づかないような「なぜ?」を見つけて、まるで魔法みたいに論理で解き明かしていくのだ。

👥 主な登場人物

裏染 天馬(うらぞめ てんま)
天才的な頭脳を持つ反面、生活能力はゼロ。学校に住み着き、食券20枚で依頼を受ける“居候探偵”。理屈っぽく皮肉屋だが、その推理力は圧倒的。

袴田 柚乃(はかまだ ゆの)
元気でハツラツとした文学少女。裏染天馬の相棒として事件に巻き込まれがち。本作でも、学園を舞台にテンポの良いやり取りを見せてくれる。

裏染 鏡華(うらぞめ きょうか)
天馬の妹。美貌の裏に隠された“爆弾級の性格”が魅力。毒舌・傍若無人・兄への異様な執着など、裏染兄妹の関係性が本作で深掘りされる。

針宮 理恵子(はりみや りえこ)
不良っぽい少女で、短編集の中でも特に人気の高いエピソード「針宮理恵子のサードインパクト」の主人公。荒々しいが芯のあるキャラが光る。

向坂 香織/野南 早苗
学園生活の空気を彩る脇役たち。彼らの存在が、学園ミステリーとしてのリアリティを支えている。

📘収録されている短編

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』には、裏染兄妹や柚乃たちが活躍する6つの短編が収録されています。日常に潜む「小さな違和感」から、青春と狂気が交錯するエピソードまで──

シリーズの幅広さを感じられる一冊なのだ。

🍱もう一色選べる丼

学食の外に放置されていた二色丼。

ソースカツ丼と親子丼の組み合わせで、なぜかソースカツだけが手つかずのまま──。

その理由を、食券20枚の依頼で天馬が推理する“学園グルメミステリー”!

🎐風ヶ丘五十円玉祭りの謎

夏祭りの屋台で買い物をすると、なぜかどのお店でもお釣りが五十円玉ばかり。

奇妙な現象の裏に隠された“日常の真相”を、裏染天馬が鮮やかに解き明かします。

身近な謎×論理の快感が詰まった、シリーズ屈指の人気作です。

🎺針宮理恵子のサードインパクト

吹奏楽部の練習中、恋人が部屋の外に閉め出されていたという奇妙な出来事。

いじめを疑う理恵子が、天馬に助けを求めたことから真相が明らかに。

理不尽な世界を“ロジック”で救う青春ミステリーです。

💐その花瓶にご注意を

主人公は裏染鏡華。空き教室で後輩女子と戯れていた最中、

視界に入らない位置にあった花瓶が突然割れるという“不可能破壊事件”が発生します。

百合的でありながら狂気的、そして鏡華が“狂人としての本領”を見せる異色作。

彼女が単なるサブキャラで終わらないことを印象づける一篇です。

💌天使たちの残暑見舞い

「不思議な体験談」が書かれた残暑見舞いをめぐる小さな事件。

手紙の真意に隠された心情を読み解く、優しくも切ないエピソードです。

♨️おまけ:世界一居心地の悪いサウナ

裏染天馬と絶縁状態にある父親との邂逅を描いた一篇。

狭いサウナ室で繰り広げられる、罵詈雑言と沈黙の応酬──。

「この父あってこの息子あり」と思わされる、シリーズ屈指の人間ドラマです。

💡 推しポイント

📖 短編集ならではの多彩な謎
「五十円玉祭り」など、どこか牧歌的でユーモラスな題名に反して、論理的で鮮やかな謎解きが光る短編集ぴよ。ひとつひとつの話に裏染らしい知的トリックが詰まっている。

🧠 裏染兄妹の関係性が炸裂!
天馬と鏡華の“毒と毒のぶつかり合い”が最高なのだ。兄妹の会話のテンポ、暴走、そして微妙な絆──シリーズファン必見の掛け合いが満載。

🎭 キャラが濃い!けど愛おしい!
針宮理恵子や向坂香織など、サブキャラたちの個性も立っていて、読後はまるで「風ヶ丘高校に通っていた」ような気分になれるぴよ。

🐧なぞ九郎のひとこと

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なぞ九郎のひとこと:

裏染天馬のすごさは、“日常の違和感”を見逃さないところぴよ。 夏祭りのお釣りが全部五十円玉だったり、学食の丼に一口だけ違和感があったり──。 誰も気づかないような「なぜ?」を見つけて、まるで魔法みたいに論理で解き明かしていくのだ。

しかも、その真相がどれも“人の心”に寄り添ってるのが魅力ぴよね。 いじめだと思った出来事が実は勘違いだったり、ちょっとした優しさが誤解を生んでいたり。 日常の謎を通して、「世界はそんなに悪くない」って気づかせてくれるぴよ。

裏染シリーズが“館ミステリ”から“日常の謎”に移ったことで、 より自然でリアルな青春の一幕が味わえる一冊なのだ📖✨

🎯 こんな人におすすめ!

  • 裏染天馬シリーズのファン
  • 学園×ミステリー×ユーモアが好きな人
  • 1話ごとにスッキリしたい読者
  • 天才×暴走キャラの掛け合いに弱い人
  • 青春群像と論理のバランスを楽しみたい人

📝 まとめ

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』は、

裏染天馬シリーズの“日常と非日常の絶妙なバランス”を味わえる短編集。

推理の妙もさることながら、キャラの掛け合いが読者を引き込むのだ。

ときに爆笑、ときに切なく、最後は必ずロジックで決める──

それが青崎有吾ワールドの真骨頂ぴよ🧠💥

📖 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』

今度は「日常の謎」連作短編集なのだ!夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。そこで渡されたお釣りが全部五十円玉だった!?さらに学食の丼に一口だけ違和感があったり──。 誰も気づかないような「なぜ?」を見つけて、まるで魔法みたいに論理で解き明かしていくのだ。

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