
なぞ九郎:
山田ぁぁ! 校舎に閉じ込められて、しかも「自殺した同級生を思い出せない」なんて…怖すぎるぴよ😱
山田ぁぁ! 校舎に閉じ込められて、しかも「自殺した同級生を思い出せない」なんて…怖すぎるぴよ😱

山田:
しかも、ひとりずつ姿を消していく…。
誰が死者なのか、なぜ時間が止まっているのか…謎が謎を呼ぶ展開だな。
しかも、ひとりずつ姿を消していく…。
誰が死者なのか、なぜ時間が止まっているのか…謎が謎を呼ぶ展開だな。

なぞ九郎:
でもただのホラーミステリじゃなくて、高校生たちの友情とか葛藤がリアルに描かれてるのだ。
読後には不思議と爽やかな感動が残るのがすごいぴよ…!
でもただのホラーミステリじゃなくて、高校生たちの友情とか葛藤がリアルに描かれてるのだ。
読後には不思議と爽やかな感動が残るのがすごいぴよ…!
📚あらすじと書籍紹介
- 上巻のあらすじ
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。
- 下巻のあらすじ
学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。担任教師・榊はどこへ行ったのか。白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。薄れていった記憶、その理由は。Amazonより
書籍紹介
作 者:辻村 深月
出版社:講談社文庫
発売日:2007年8月10日
👥 主な登場人物
閉じ込められた8人の生徒
- 鷹野 博嗣(たかの ひろし)
本作の主人公で、3年2組の学級委員長。B級特待生で陸上部所属。責任感が強く仲間をまとめようとする存在。
- 辻村 深月(つじむら みづき)
作者と同姓同名のヒロイン。鷹野の幼なじみ。身体が丈夫でなく、過去に拒食症やうつ病を経験している。
- 藤本 昭彦(ふじもと あきひこ)
3年2組の副委員長。優しい性格で、深月から最初に悩みを打ち明けられた信頼できる人物。
- 片瀬 充(かたせ みつる)
気が弱く優しい少年。佐伯梨香に淡い好意を抱いている。
- 菅原 (すがわら)
教育学部志望で、熱血ドラマや漫画が大好きな単細胞キャラ。明るさで場を和ませる。
- 佐伯 梨香(さえき りか)
クラスの書記。両親が離婚しており、妹たちの世話をしている。担任の榊先生を慕っている。
- 清水 あやめ(しみず あやめ)
唯一のA級特待生で、美術部所属。学年トップの秀才で冷静沈着なタイプ。
- 桐野 景子(きりの けいこ)
生徒会副会長。現実主義で冷静に物事を判断する。佐伯梨香の幼なじみ。
その他の登場人物
- 榊(さかき)
3年2組の担任教師で数学を担当。26歳の若さでホスト風の容姿。生徒たちから人気があり、博嗣とは従兄弟の関係。
- 角田 春子(つのだ はるこ)
深月の元友人。進学志望校の件で被害意識を抱き、深月と疎遠に。
- 諏訪 裕二(すわ ゆうじ)
隣のクラスの生徒会長。政治家の息子。中学時代から桐野景子と親しく、博嗣とも委員長仲間だった。
- 山内 祥子(やまうち しょうこ)
隣のクラスの女子。片瀬充に告白するが、断られる。
- 沢口 豊(さわぐち ゆたか)
藤本昭彦の中学時代の同級生。いじめを受けて不登校になり、その後自殺してしまう。
💡 推しポイント
- 🕵️♀️謎が謎を呼ぶ展開
閉じ込められた高校生たちが自殺した同級生を思い出せないという設定が、物語に深みとサスペンスを与えてるのだ。死者が紛れているのではないかという疑念やひとりまたひとりと姿を消していく展開に読者は引き込まれること間違いなし。ミスリードも多く読者は犯人を推測するのが難しい構成になっているぴよ。
- ⏳時間を感じさせない長編ミステリ
上下巻合わせて1200ページにも及ぶ長編ですが、読者を飽きさせない巧みな構成と展開で、時間を忘れて読み進めることができる。登場人物一人ひとりの過去や人物像が丁寧に描かれており、感情移入しやすい点も魅力だぴよ。
- 🧠深く考えさせられるテーマ
単なるミステリに留まらず人間関係や思春期の葛藤、記憶といったテーマについて深く考えさせられる作品。特に最終章での衝撃的な解決編は、読後に強い余韻を残すぴよ。
- 📚デビュー作にして傑作
本作は辻村深月さんのデビュー作でありながら2004年にメフィスト賞を受賞した傑作。その完成度の高さから、デビュー作と知らずに読んでも気づかないほどだという人もいるのだ。
🐧なぞ九郎のひとこと

なぞ九郎のひとこと:
閉じ込められた生徒たちが、一人ずつ消えていく…ってもうその時点で手に汗握る展開ぴよ!誰が自殺したのか、なぜ校舎に閉じ込められたのか――読者は謎に引き込まれて逃げられないぴよね。
伏線があちこちに散りばめられてて、終盤で一気に回収される瞬間は『やられた!』って叫びたくなるレベルぴよ。辻村深月さんの伏線回収マジック、その原点を味わえる一冊なのだ。
登場人物の高校生たちは友情や裏切り、心の葛藤を抱えながら進んでいくぴよ。同級生の死を通して、自分たちの生き方まで問われてしまう…重いテーマなのに、最後は不思議と爽やかな感動と救いが残るのだ。
もちろん、序盤のテンポや人物描写について『ちょっと長い…』と感じる人もいるかもしれないぴよ。でも安心してほしいぴよ。後半の畳みかける展開と怒涛の伏線回収が、すべてを覆すぐらいの衝撃をくれるのだ!
閉じ込められた生徒たちが、一人ずつ消えていく…ってもうその時点で手に汗握る展開ぴよ!誰が自殺したのか、なぜ校舎に閉じ込められたのか――読者は謎に引き込まれて逃げられないぴよね。
伏線があちこちに散りばめられてて、終盤で一気に回収される瞬間は『やられた!』って叫びたくなるレベルぴよ。辻村深月さんの伏線回収マジック、その原点を味わえる一冊なのだ。
登場人物の高校生たちは友情や裏切り、心の葛藤を抱えながら進んでいくぴよ。同級生の死を通して、自分たちの生き方まで問われてしまう…重いテーマなのに、最後は不思議と爽やかな感動と救いが残るのだ。
もちろん、序盤のテンポや人物描写について『ちょっと長い…』と感じる人もいるかもしれないぴよ。でも安心してほしいぴよ。後半の畳みかける展開と怒涛の伏線回収が、すべてを覆すぐらいの衝撃をくれるのだ!
🎯 こんな人におすすめ!
- 🏫 学校の謎解きミステリーが好きな方
雪の降る日に学校へ閉じ込められた8人の高校生――「なぜ自分たちだけが残されているのか」「時間はなぜ止まっているのか」という謎に魅了される人にピッタリ。
- 🧠 青春時代を振り返りたい方
繊細な心の動きや葛藤が丁寧に描かれているから、学生時代の記憶を呼び覚ましたい社会人の方にもおすすめ。読んでいるうちに「あの日の自分」に重ねてしまうかも。
- 📚 辻村深月作品のファン、あるいは初読みの方
デビュー作ながらメフィスト賞を受賞した傑作。ファンなら原点を知る意味で必読、初めて読む方にとっても入門に最適な一冊。
- 💭 高校生の感情の揺れに共感したい方
閉じ込められた校舎の「冷たくて時の止まった」空気感は、まるで高校生たちの魂そのもの。葛藤や罪悪感を抱えながら成長していく姿に強く共感できるはず。
📝 まとめ
『冷たい校舎の時は止まる』は、ただの学園ミステリーではなく、時間が止まった校舎に閉じ込められた8人の高校生の心の闇と再生を描いた物語なのだ。
緻密な伏線と驚きの真相回収は、デビュー作とは思えない完成度で、辻村深月さんの作家としての才能を強烈に示した一冊。ページ数は多いけれど、読み進めるうちに「もっとこの世界にいたい」と思わせる不思議な引力があるぴよ。
友情・裏切り・記憶・罪悪感といったテーマを高校生たちの物語に織り込みながら、最後には読者に大きな余韻と救いを与えてくれる。青春の痛みと輝きを両方味わえる、唯一無二の長編ミステリーといえるのだ。
まだ読んでいない方は、ぜひ雪の降る静かな夜に手に取ってみてほしいぴよ――きっとあなたの心にも、あの日の青春がよみがえるはずなのだ。