『明智恭介の奔走』感想・考察｜屍人荘シリーズの原点！天才探偵の青春と絆を描く短編集｜｜真実は本の中に｜初心者でもハマる！どんでん返しと天才キャラに出会えるミステリ小説ブログ

なぞ九郎：
山田ぁぁ！明智恭介がまた走ってるぴよ💨
推理も感情も全力疾走なのだ！

山田：
奔走するのは脚だけじゃない。
“真実を見抜く頭脳”と“人を救おうとする心”――二つが同時に走ってるんだ。

なぞ九郎：
推理は理屈だけじゃ終わらないぴよ…！
これは“屍人荘の殺人で退場を余儀なくされた”明智恭介の物語――胸が熱くなるのだ🔥

Contents

📚あらすじと書籍紹介
👥 主な登場人物
📘各話あらすじ
💡 推しポイント
🐧なぞ九郎のひとこと
🎯 こんな人におすすめ！
📝 まとめ
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📚あらすじと書籍紹介

シリーズ累計130万部突破！
読書メーター読みたい本ランキング第1位
集計期間：2024年4月13日～5月13日（単行本/月間）

探偵というものは、なかなかに難しい。
『屍人荘の殺人』以前――
神紅大学ミステリ愛好会・明智恭介が遭遇した事件。

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、はたしてミステリ小説のような謎に出合えるのか――大学のサークル棟で起きた不可解な盗難騒ぎ、商店街で噂される日常の謎、夏休み直前に起きた試験問題漏洩事件など、書き下ろしを含む全五編を収録。『屍人荘の殺人』以前、助手であり唯一の会員・葉村譲とともに挑んだ知られざる事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集！

■目次
「最初でも最後でもない事件」
「とある日常の謎について」
「泥酔肌着引き裂き事件」
「宗教学試験問題漏洩事件」
「手紙ばら撒きハイツ事件」

Amazonより

書籍紹介

作　者：今村　昌弘

出版社：東京創元社

発売日：2024年6月28日

📖 『明智恭介の奔走』

『明智恭介の奔走』は、名探偵・明智恭介が“まだ笑っていられた頃”の物語ぴよ。『屍人荘の殺人』へと続く彼の原点が詰まった短編集であり、謎を愛し、失敗し、立ち上がる“等身大の探偵”の姿が描かれているのだ。
葉村譲との出会いから始まる“バディの絆”も見どころぴよ。一話ごとに異なる事件を通じて、明智の成長と変化を感じられる構成はシリーズファンにはたまらないはず！

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👥 主な登場人物

明智恭介（あけちきょうすけ）
神紅大学に通う大学3年生で、ミステリ愛好会の会長。
小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩くほどの情熱家です。
ミステリマニアで謎解きへの情熱は人一倍強く、周囲を巻き込みながらも真相を追求します。『屍人荘の殺人』では途中退場ながらも、強烈な個性でファンに愛され、再登場が熱望された人物です。

葉村譲（はむらゆずる）
神紅大学に入学したばかりの学生で、明智恭介と出会いミステリ愛好会に参加。
明智の助手として事件に巻き込まれる一方、暴走しがちな彼を冷静に支えるワトソン役的存在です。彼の視点を通して、読者は明智の奇抜さと推理の光を目の当たりにします。

📘各話あらすじ

今村昌弘さんの『明智恭介の奔走』は、『屍人荘の殺人』の“前日譚”にあたる短編集ぴよ。ミステリ愛好会の明智恭介と葉村譲が、大学を舞台に5つの事件に挑むのだ！どの話にも、のちの名探偵・明智の原点がキラリと光ってるぴよ💡

🎭第1話：最初でも最後でもない事件

神紅大学のサークル棟「旧ボックス」で窃盗事件が発生ぴよ！泥棒は捕まるけど、「もう一人いた」と証言！？コスプレ研究会の依頼で明智が動き出すのだ👀葉村が入会してまだ2週間の頃のエピソードで、初々しくも大胆な明智の“名探偵ムーブ”が炸裂ぴよ✨

☕第2話：とある日常の謎について

ここでは一転、視点が変わるぴよ。商店街の喫茶店「ポピー」の店主・加藤さんが語り手なのだ。ボロビルが破格の値段で売れたという日常の謎…明智の観察眼が“日常×非日常”の境界を見事に切り裂くぴよ。この話、ちょっと優しくて沁みるのだ☁️

🍶第3話：泥酔肌着引き裂き事件

タイトルからしてカオスすぎるぴよ……😳💦けれどこの話では、明智の“人間臭さ”がたっぷり描かれているのだ。トラブルを呼び寄せる体質も健在で、葉村のツッコミが冴え渡るテンポの良い一編ぴよ。

🏫第4話：宗教学試験問題漏洩事件

宗教学の教授の部屋から、試験問題が入ったUSBが盗まれるという騒動が発生ぴよ💾大学内で起こった事件を調べるうちに、明智と葉村は「ただの盗難じゃない」違和感に気づくのだ…。小さな謎の積み重ねが、大学という閉じた空間の“歪み”を浮かび上がらせるぴよ。

🏠第5話：手紙ばら撒きハイツ事件

いよいよ、明智が探偵事務所で“現場デビュー”ぴよ🕵️‍♂️手紙がばらまかれたハイツで、住民たちの思惑が入り乱れる事件！若き明智が“大人の世界”を垣間見る、成長の物語でもあるのだ。シリーズの中でもファン人気が高いエピソードぴよ📮

どの話も“人間”を描くミステリとして珠玉の出来ぴよ。まだ探偵として未熟な明智が、どんな失敗をし、どう立ち上がるのか――その過程が読めるのが本作の最大の魅力なのだ🔥

📖 『明智恭介の奔走』

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💡 推しポイント

📚 魅力的な主人公・明智恭介
神紅大学ミステリ愛好会の会長にして、ミステリーをこよなく愛する名探偵（もといトラブルメーカー）なのだ。彼は事件の匂いを嗅ぎつけると、嬉々として首を突っ込まずにはいられないタイプ。けれど、その暴走っぷりがなぜか憎めない――そんなチャーミングな“迷探偵”が明智恭介ぴよ。

🕰 『屍人荘の殺人』以前の明智を描く
本作では、あの『屍人荘の殺人』より前に起きた5つの事件が描かれるぴよ。
退場前の明智の全盛期（？）を、余裕たっぷり・テンション高めで楽しめるのが最高なのだ！葉村譲との出会いや、ミステリ愛好会でのドタバタな日常が見どころぴよ。

🧩 バラエティ豊かな短編集
大学での盗難事件、試験問題の流出騒ぎ、商店街の日常の謎、探偵事務所でのアルバイトなど――一話ごとに舞台もトーンも変わる、まさに“ミステリー福袋”なのだ。本格推理もコミカルな会話劇もぎゅっと詰まっていて、軽やかに読めるぴよ。

🌟 明智恭介という男の再発見
事件の中で見えてくるのは、ただの推理バカではない、彼の人間味。『屍人荘』では見られなかった一面を覗けるのが、この短編集の真の魅力ぴよ。「やっぱり明智、最高だな」と思わず呟いてしまうはずなのだ。

📖 『明智恭介の奔走』

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🐧なぞ九郎のひとこと

なぞ九郎のひとこと：

明智恭介という男は、完璧な名探偵……ではないのだ。
むしろ、空回りして失敗したり、推理を外したり、調子に乗って痛い目を見たり――そういう“人間らしさ”こそが彼の魅力ぴよ。でもね、そのどれもが「事件を解きたい」「人を救いたい」という真っ直ぐな気持ちからくるものなのだ。だから、どうしても放っておけないのだよ。

読者からも「明智の活躍をもっと見たい！」という声が多く寄せられたぴよ。
『屍人荘の殺人』でのあの印象的な退場シーンは衝撃だったけど――本作では、その前日譚として、彼の生き生きとした姿がしっかり描かれているのだ。推理に夢中になって暴走する姿も、葉村との名コンビっぷりも、全部“明智らしさ”満載ぴよ。

そして何より、シリーズ全体を通して見えてくるのは、「明智・葉村・比留子」という三人の系譜。明智の情熱を受け継いだ葉村が、後に比留子と出会い、名探偵の“助手”として成長していく――
この流れを知っていると、『屍人荘の殺人』も『兇人邸の殺人』も、より深く味わえるのだ。

つまりこの短編集は、ただのスピンオフじゃなくて、シリーズの“原点”ぴよ。彼の奔走と失敗と笑いが、すべて未来へとつながっていく――そんな“人間探偵・明智恭介”の姿を見届けてほしいのだ。