山田ぁ……この物語、最初からもう“罠”が張られてるぴよ🩸
犯人は捕まっている。事件も起きている。
なのに、読者だけが何かを見落としている気がするのだ……。
冒頭から犯人が明かされているのに、
なぜか「真実はまだ先にある」と感じさせられる。
その違和感こそが、この物語の入口なんだろうね。
そう、この物語は「誰が犯人か」じゃない。
「読者が、どう騙されるか」の物語なのだぴよ📖🔥
さあ――この悪意に満ちた叙述の世界へ、足を踏み入れるのだ。
📚あらすじ&書籍紹介
衝撃の結末に備えよ……華麗にして大胆な叙述トリックが生み出した「二度読みミステリ」の最高峰!
犯人は愛を語り、作家は真相を騙る……。
犯人は、永遠の愛を得たいと思った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラー。その名は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈にえぐり出す。そして、読者の心臓を鷲掴みにする、衝撃の結末……叙述トリックミステリの最高到達点!Amazonより
作 者:我孫子 武丸
出版社:講談社
発売日:2017年10月13日
💡推しポイント
🎭 読者を完璧に欺く叙述トリック
『殺戮にいたる病』最大の魅力は、最後の数行ですべてが反転する叙述トリック。
読み手が無意識に作り上げた物語の前提を、静かに、しかし決定的に壊してくるのだ。
読み終えた瞬間、「最初から読み直したい…」と確信させられる、二度読み必至の一冊ぴよ。
🧠 サイコキラーの内面を描く重厚さ
犯人・母親・元刑事という複数視点で描かれる物語は、猟奇的で不穏、それでいて妙にリアル。
親子関係の歪みや執着がじわじわと浮かび上がり、単なるトリック小説では終わらない“後味の重さ”を残すのだ。
📚 今なお語り継がれる伝説級ミステリ
発売から30年以上経っても評価が揺るがないのは、トリック・心理描写・テーマ性がすべて高水準だから。
ミステリ好きなら、一度は踏み抜いておくべき地雷原なのだ🐧💣
🐧なぞ九郎のひとこと
グロテスクで猟奇的な描写に心を抉られながら、
気づいたときには――
そのすべてが読者の目を欺くための装置だったと知る戦慄🩸
母への異常な執着、犯行現場の生々しさ……
全部、叙述トリックを際立たせるために撒かれた“餌”だったのだ。
ボクも見破る気満々で読んで、
「看護婦」の描写にピンときて
「時間軸トリックか!?」と思ったら、全然違ったぴよ😭
しかも1992年刊行!?
この時代にこれ出されたら、読者が勝てるわけないのだ……。
二度読み必至、ミステリ史に刻まれた凶器。
伝説と呼ばれる理由、骨の髄まで理解したぴよ📖🔥
🎯こんな人におすすめ
どんでん返しを全力で味わいたい方
読み進めるうちに自然と“ある前提”を信じ込まされ、ラストで見事にひっくり返される快感を味わいたい方。
緻密に組み上げられたミステリが好きな方
視点・時間軸・伏線が計算し尽くされた構成。二度読みで「ここにも罠が…」と唸りたい方に。
サイコホラー・グロ描写に耐性がある方
猟奇的で不快感を伴う描写も多め。人間の歪みや狂気を真正面から描いた作品を読める方向け。
📝まとめ
『殺戮にいたる病』は、読者の思い込みそのものを武器にするミステリなのだ。
猟奇的な事件描写や歪んだ親子関係に目を奪われているうちに、気づかぬまま“ある前提”を受け入れてしまう。そして最後の最後で、その前提ごと世界が反転する。
グロテスクで不快な描写さえも、すべては叙述トリックを成立させるための装置。
読み終えた瞬間、物語全体がまったく別の顔を見せる構成は、今なお語り継がれる理由をはっきりと示しているのだ。
決して万人向けではない。
けれど、ミステリに「してやられたい」と願う読者にとっては避けて通れない一冊。
二度目にページをめくるとき、本当の恐怖と巧妙さが、静かに浮かび上がってくるぴよ。

