✍️読書記録

【医療×サスペンス×どんでん返し】『禁忌の子』感想と見どころ|自分にそっくりな死体の謎

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なぞ九郎:
おい山田、医者って、そんなに人の顔にそっくりな死体と遭遇するもんなのかぴよ……?
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山田:
まずあり得ないよ。だからこそ『禁忌の子』の始まりは異常なんだ。しかもその死体には秘密があって……。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
しかもバディの城崎先生が探偵役なんて、これは謎解きセンサーが反応しまくるやつなのだ!
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山田:
うん。医療とミステリが融合した作品って、難解になりがちだけど、これは一気読み必至だよ。

📖あらすじと書籍紹介

デビュー作にして
*第4位 2025年本屋大賞 
*第3位「週刊文春」ミステリーベスト10 (2024年12月12日号)

投稿作であることも忘れ手に汗握った。
読者を没入させるストーリーテリングができる方だ
青崎有吾

とにかく書きっぷりが達者で、私は作品の半ばまで読んで
「これが今年の鮎川賞だな」と確信した
東川篤哉

良質なサスペンスドラマのように、主人公が歩みを進めるたびに
真相に近づいていく展開は見事のひと言
麻耶雄嵩

救急医・武田の元に搬送されてきた自身と瓜二つの溺死体。
彼はなぜ死んだのか、なぜ同じ顔をしているのか。
「俺たち」は誰なんだ。

現役医師が描く医療×本格ミステリ
第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作

救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。

Amazonより

書籍紹介

作 者:山口 未桜 

出版社:東京創元社

発売日:2024年10月11日

👑主な受賞歴👑

  • 第34回鮎川哲也賞

👥主な登場人物

  • 武田 航(たけだ わたる):本作の主人公。救急医として働く中、自分と瓜二つの死体と遭遇し、家族の秘密と自身のルーツに迫る。
  • 城崎 響介(きのさき きょうすけ):武田の旧友で探偵役。冷静沈着な消化器内科医で、抜群の推理力で事件解決に貢献。
  • 武田 絵里香(たけだ えりか):武田の妻で妊娠中。物語を左右する決断を迫られ、家族の未来に深く関わる。
  • 生島 京子(いくしま きょうこ):産婦人科医で生殖医療クリニックの理事長。武田の出生の秘密を知るキーパーソン。
  • 中川 信也(なかがわ しんや):武田と遺伝的関係を持つ謎の男性。彼の存在が物語の根幹に大きく関わる。

💡推しポイント

  • 救急医が“自分そっくりの遺体”と出会う衝撃の幕開けに引き込まれる!
  • 生殖医療・遺伝子編集など、現代医療が抱える「禁忌」に真正面から切り込む。
  • 医療現場のリアルな描写が、物語に圧倒的な説得力を与えている。
  • 終盤に明かされる真相は、ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても圧巻!
  • 「親と子」というテーマに深く向き合うことで、読後も心に余韻が残る。

🐧なぞ九郎のひとこと

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自分と同じ顔の死体?
そいつは禁忌(タブー)な真実への招待状ぴよ。

この事件、ただの水死体じゃ終わらない。
不妊治療、生殖医療、家族のかたち…命をめぐる深い闇が浮かび上がってくるのだ。

読みやすいのにズシンとくる。
医療の現場をリアルに描きつつ、最後に心をえぐるラストが待ってるぴよ。

「愛してるんでしょう?」——その言葉が、すべての核心なのだ。
倫理と真実の間で揺れる登場人物たちの葛藤から、目をそらせないぴよ。

そして何より、武田&城崎のバディ感が最高ぴよ!

👓 山田探のツッコミ:
……軽い気持ちで読み始めたら、想像以上に重たかった。
でもこの「重さ」、すごく誠実だったよ。
ラストのあの台詞、今も胸に残ってる。

🎯こんな人におすすめ!

  • 医療ミステリーが好きな人
  • 倫理や家族の在り方をテーマにした物語に惹かれる人
  • 「自分にそっくりな死体」という謎ワードにピンときた人
  • 心にズシンとくる社会派サスペンスを読みたい人
  • 衝撃のラストで震えたい人
  • バディものの関係性に萌える人(武田&城崎推せるぴよ!)
  • リアルな医療の描写に興味がある人

📚続編情報:城崎響介シリーズ、始動!

山口未桜さんの小説『禁忌の子』には、探偵役・城崎響介を主人公としたシリーズ構想があるのだ!

  • 読者からは「続編が待ち遠しい!」「城崎先生の活躍もっと見たい!」と熱い声が続出中。
  • その期待に応えるように、2025年8月29日には続編となる『白魔の檻』が刊行予定ぴよ!
  • 今作では医療×家族のテーマが中心だったけど、シリーズとしてどんな事件に挑むのか注目なのだ。
  • 城崎響介、ここから本格的に“医師×探偵”として動き出すぴよ!

📝まとめ

『禁忌の子』は、
「自分と同じ顔の死体」から始まる衝撃の医療ミステリ。

リアルな医療描写と、命・倫理・家族をめぐるテーマが繊細に描かれていて、
読みやすいのに心にズシンと響く作品ぴよ。
そして何より、医師コンビ・武田&城崎のバディ感がたまらないのだ!

中盤から加速する謎解き、そして誰も予想できないどんでん返し——
衝撃のラストには、きっと息をのむぴよ。

続編『白魔の檻』も控えているので、
今のうちにこのシリーズに飛び込むのが吉ぴよ!

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