✍️読書記録

呉勝浩『爆弾』感想|言葉が東京を揺らす社会派ミステリー【2025年映画化&公開予定】

なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
山田〜!東京に爆弾が仕掛けられているらしいのだ!
山田アイコン
山田:
えっ!?それって今すぐ通報すべきなんじゃ………
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
落ち着くのだ。現実じゃなくて、この”小説”の中の話なのだ!
山田アイコン
山田:
び、びっくりさせないでくださいよ………心臓に悪いです。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
でも油断していると、言葉で爆発するのだ。しかも東京で、何度も、なのだ
山田アイコン
山田:
言葉で………爆発………?それって、どういうことですか?
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
これはただのミステリーじゃないのだ。“無敵の人”が仕掛けた、社会への問いそのものなのだ! 今日紹介するのは、呉勝浩の『爆弾』なのだ!!

📚あらすじと書籍紹介

★★★祝・W1位!!★★★

日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!!

これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!

◎第167回直木賞候補作◎

◎各書評で大絶賛!!◎

☆☆☆

東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!

自称・スズキタゴサク。

取調室に捕らわれた冴えない男が、

突如「十時に爆発があります」と予言した。

直後、秋葉原の廃ビルが爆発。

爆破は三度、続くと言う。

ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、

警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。

炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。

Amazonより

書籍情報

作 者:呉 勝浩

出版社:講談社

発売日:2022年4月20日

👑受賞一覧👑

  • このミステリーがすごい!2023年版
  • ミステリが読みたい!2023年版
  • 直木賞候補!2022年
  • 本屋大賞第4位!2023年

👥 登場人物の紹介|“怪物級ミステリー”を彩る個性たち(ネタバレなし)

  • スズキ タゴサク
    取調室にいる風采のあがらない中年男。だが彼が発した「十時に爆発がある」という言葉が、すべての始まりだった。正体も目的も不明、ただ“爆破を予言する”だけの男。

  • 等々力 功(とどろき いさお)
    野方署の刑事。警察という仕事に対して熱意を失っている男だが、あるきっかけでスズキの事件に深く関わることに。

  • 清宮 輝次(きよみや てるつぐ)
    警視庁捜査一課所属。スズキの取り調べを担当するエリート刑事。冷静かつ理詰めの対話で、男の真意に迫っていく。

  • 類家(るいけ)
    清宮の部下。観察力に長けた優秀な刑事。清宮とタッグを組み、スズキの言葉の裏を読み解こうとする。

  • 鶴久
    野方署の課長。仕事に対して75点主義の現実派。
  • 倖田 沙良
    スズキを最初に交番に連行した警察官。正義感強め。
  • 矢吹 泰斗・伊勢 勇気
    同期コンビの交番勤務。事件の空気に飲まれながらも奮闘。
  • 猿橋・井筒
    野方署の刑事たち。捜査現場を支える実務派。
  • 長谷部 有孔
    かつての刑事。家族にある秘密を抱えて警察を離れた。
  • 石川 明日香・美海・辰馬
    長谷部の家族。事件と関わりのある人物たち。
  • 細野 ゆかり
    女子大生。意外な形で物語に関わることに。

💡 推しポイント|この“爆弾”はただのサスペンスじゃない!

『爆弾』は、単なるミステリーの枠を超えた、社会と人間に深く切り込む一作なのだ。以下では、読みどころをとことん語るぴよ!

  • 🔥予測不能な展開と緊迫感
    スズキの一言から、現実が動き始める。爆破事件と取調室の会話が同時進行で進み、手に汗握る展開が続きます。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
“会話劇でここまでスリルを描けるのか!?”と驚くはずぴよ。

  • 🎭魅力的すぎるキャラクターたち
    スズキは、犯罪者らしくないのに恐ろしい。飄々としていながら、確かに理屈が通っている――そこに読者は戸惑わされます。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
「この人、本当に“悪”なのか?」と問いかけられるのだ

  • 🧠言葉の力と心理戦
    スズキの一言一言がトリガーとなり、警察も、読者も、揺さぶられていく。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
セリフの一つ一つが“爆弾”のような重みを持つぴよ。

  • 🌐情報過多社会への鋭い視点
    “情報”が連鎖的に社会を動かし、不安と悪意が増幅していく様はまさに現代の写し鏡。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
ただの娯楽じゃない。社会派ミステリーとしても一級品のだ。

  • ⚖️正義と悪、その曖昧な境界線
    読後、その答えは簡単には出ません。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
スズキのセリフが、読後も頭から離れないのだ。

  • 🧩“取調室vs東京”の構図が生む緊張感
    静と動、点と面の構造が物語に奥行きを与えています。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
読んでいるだけで、脳内に“映画”が浮かぶ構成ぴよ。

  • 🔍多義的な言葉=読者への問いかけ
    読者自身の価値観や視点によって、意味が変わってくる。
なぞ九郎アイコン
なぞ九郎:
読み手によって、まったく違う読後感になるのも面白いぴよ。セリフの一つ一つが“爆弾”のような重みを持つのだ。

🐧なぞ九郎のひとこと

なぞ九郎アイコン
これはただのミステリーじゃないのだ。取調室の中で交わされる会話が、東京中を揺らしていく。会話が、言葉が、爆弾みたいに破裂するのだ!

それにスズキタゴサク…あの男、ふつうに見えて、ふつうじゃないのだ。まるで社会の影が実体化したみたいなのだ。正義も悪も、どっちがどっちかわからなくなってくるのだ……

でも山田、もしもぼくらがスズキの立場だったら、爆弾は持ってなくても、“何か”を仕掛けたくなるかもしれないのだ。

山田アイコン
山田:
な、なんで急にこっちに振るんですか!? ぼくは爆発物も、言葉の暴力もノーセンキューですよ!?

🎯 こんな人におすすめ!

  • 🔥緊張感ある心理戦が好きな人
    取調室での言葉の応酬とタイムリミット。
    一瞬たりとも目が離せないスリラーを求めているあなたに。

  • 🧠“頭脳戦ミステリー”に惹かれる人
    推理よりも“対話”で人間を暴く物語が好きな人にぴったり。

  • 💥“普通の人”が引き起こす異常に興味がある人
    スズキタゴサクのような存在にゾッとしたい読者に

  • 🌐現代社会の闇や問題に触れる作品を読みたい人
    エンタメと社会派の融合。深く考えたい読者に。

  • 🎬映像化作品が好きな人
    映画を観る前に、原作で“言葉の爆弾”を体験してほしい!

🎬映画『爆弾』 2025年10月31日 全国公開予定!

ついに“あの怪物ミステリー”が、スクリーンで爆発する――!

映画『爆弾』が**2025年10月31日(金)**に全国公開されるのだ。

“類家”役を山田裕貴さん“スズキタゴサク”役を佐藤二朗さんが演じることが決まったのだ。実力派のふたりの快演が今からたのしみぴよ

取調室の静寂と、東京の混沌。

言葉だけで人を翻弄する男と、それを追う警察たち。

原作の緊張感が映像でどう描かれるのか、要注目。

📍原作未読でも楽しめるが、読んでから観るとさらに深く刺さる一作なのだ!

🔽公式サイトはこちら🔽

👉 映画『爆弾』公式サイト(ワーナー公式)


なぞ九郎のブログ、ポチッと応援してくれると元気出るぴよ!

ブログ村 応援バナー 人気ブログランキング 応援バナー

はてなブックマークしてくれると元気が出るぴよ!


はてなブックマーク応援バナー